日本知的資産経営学会 2025年度年次大会 開催記

 本年度の日本知的資産経営学会全国大会は、明治大学駿河台キャンパスにて開催されました。今年度の統一論題は「デジタル・AI時代の知的資産経営—サステナビリティの未来を拓く」と定め、専修大学・谷守正行先生の司会のもと、以下の三名よりご報告をいただきました。
 まず、尾木研三氏がAI融資の課題と可能性について、研究と実務の知見を踏まえて報告されました。続いて、坂口賢司氏はエンジニア出身経営者の経験から、生成AI・マルチモーダルAIの進展と知的資産経営への応用についてお話しされました。さらに、高瀬進氏は起業家の熟達とAI学習の比較を通じて、知的資産のあり方について論じられました。
 その後、AIの活用と課題について活発な議論が交わされ、金融実務と経営現場の知見を結びつけつつ、デジタル・AI時代における知的資産経営の将来像について理解を深めました。
 自由論題は午前と午後の3部に分けて行われ、伝統的管理会計と知的資産経営の結合による経営改善、人的資本と企業価値、BSCの実務活用、AI時代のベンチャー企業の意義、統合報告におけるインパクト開示など、多岐にわたるテーマについて報告がなされました。